深夜、首都高速台場線。

 夜空を淡く照らし出し、黒い沈黙を守る東京湾に浮かぶレインボーブリッジを、3台のチューンドカーが風のように駆け抜けていく。

 先頭は真紅のFD3S RX-7。その後にパールホワイトのZ32フェアレディZ、アクアブルーのR30スカイラインRSと続く。NightRACERS本牧惣流アスカラングレー、TEAM MidNightANGELS霧島マナ、綾波レイ。
 今、第3新東京市最速の座にもっとも近い者たち。

 『横浜最速の男』碇シンジが行方不明となっている現在……

 彼女たちが、残された者として……最速の座を……自分たちを肉体的にも、精神的にも、そして生物学的にも虜にしてしまった男の帰還を待っている……

 冬の首都高に疾風吹きすさぶ、氷の夜……

 空高く輝く月は今夜も変わらず……白い光を放っていた……











新世紀最速伝説
The Fastest Legend Of Neon Genesis
エヴァンゲリオンLAGOON

第22話 せめて、人間らしく












 レインボーブリッジの路肩に停めたNSXの傍らで、ミサトはリツコと共に、湾岸へ向かって駆け下りていく3台を見ていた。

「ミサト、本当にいいのね?」

 波の音が風とクルマのノイズに混じって、静かに流れている。

「ええ。父が探していた真実……それは今やあたしたちの手の中にあるも同然よ。先月来日したシュナイダーが企んでる『DARKNESS GP』……シンジ君を呼び寄せるための、そしてこのD計画のメイン・イベント……
あたしたちは最後にすべてを手に入れ、そして彼に委ねる……
約束、忘れたわけじゃあないでしょう?」

「……もちろんよ」

 風が運ぶロードノイズとエキゾーストサウンドは幾重にも折り重なり、ざわめく大気がメロディーを奏でる。

 第3新東京市、横浜湾岸エリア、首都高速。

 次元の狭間を貫いてうねる道を駆け抜けていく。

 湾岸へ入り、FDがぐいぐいと前に出ていく。
 あの時、迅帝と競り合ったこの長い直線……
 34Rのパワーに歯が立たなかった。ロータリーエンジンは構造が単純なゆえに、強化できる部分が少なくハイパワーチューンではどうしてもレシプロに負けてしまう。
 ローター、ハウジング、エキセントリックシャフト。ロータリーエンジンのパーツは基本的にの3つだけだ。ハウジングに開けるポートの形状だけで、吸気のタイミングや量を加減する。ほんの1ミリの差が大きく明暗を分ける、そんなシビアなエンジンだ。
 このFDが積むエンジンは他のどのマシンとも違う。型式は同じ13Bでも、NERVによってDiablo-TUNEが施された世界に一台しかない、最強のロータリーだ。
 10年前、キョウコはこのエンジンを愛機FCに積み、首都高のロータリーロケットとして名を馳せた。
 娘である自分も、その名を受け継ぎ……このエンジンも、込められた魂も、すべてを胸に、走る。

 FD3S RX-7……

 紅のエヴァンゲリオン……

 シンジもレイもすでにトップの座から滑り落ち、今やこのFDが第3新東京最速の座を手に入れた。

 紅いFD。
 マツダスピード・Rスペックエアロが風に溶け込み、FDを優雅な渡り鳥の姿へと変える。

 ひとたびフルスロットルをくれれば、鳥は鋼鉄の戦闘機へ変身して大気の壁を打ち破り、力の限界を越えた重力を叩きつけてくる。

 コイツを乗りこなさなければ。

 キョウコの託した想いを受け継ぐ。

「まだまだ降りるわけには……いかないでしょうが?」

 考えられない。走りをやめた自分の姿など。
 アクセルを床まで踏み切る右足、激しく振動するステアリングを握り締める両腕、刺激は身体をあふれ出してコクピットを満たし、焼け焦げるオイルの匂いが麻薬のように神経を昂ぶらせていく。

 もうZもRSもバックミラーには映っていない。

 海底トンネルを抜けて大井コーナー、ここで横羽線へターンする。

 横羽線に入ると路面状態は明らかに悪くなる。継ぎ目や補修だらけのアスファルトは容赦なく揺さぶりかけ、車体をあさっての方向へ持っていかれそうになる。
 逆らうことなくあたかも波に乗るように自然に、ステアリングを修正していく。
 当たり前に身体に染み付いた感覚だ。

 日常ではありえないスピードで水銀灯の光が流れていく。

 何度も見てきたはずの光。
 今では懐かしい。

 あの夜もこうやって、FCのナビシートで、ごついハーネスとバケットシートに身体を委ねて、この光を見ていた気がする。
 目の前を大きな白いスポーツカーが走っていた。
 倍以上の相対速度で一般車の間を縫い、すり抜け、バトルを繰り広げる2台。

 大丈夫、安心して。ママを信じなさい。

 キョウコの優しい声だけが、張り裂けるように叫ぶ2台のエキゾーストノートに重なって聞こえていた。

 シンジ。アレにアンタが乗ってるの?

 白いZ。
 ユイおば様から譲り受けたというパールホワイトのZ32……あれにアンタが乗ってるの?

 今は、マナのマシン。

 白い。

 白い光。

 現れる敵。

「──12使徒ッ!?」

 FDの前方に巨大な白いマシンが現れた。ディフューザー形状のフルエアロに身を包んでいるのがこの距離からでもわかる。マフラーは大口径おそらく140Φ近い左右出し。全幅は恐ろしく大きい。2メートルを超えようかという巨体が、環状線にひしめく一般車両をかき分けるように悠然と巡航している。

 並ぶ。

 第一車線から前へ。

 4連のプロジェクターヘッドライトが鈍く紫色に光った。フロントバンパー中央に燦然と輝いているはずの三菱エンブレムは無く、代わりに赤い球状コア、そして嘴仮面のエンブレムが埋め込まれていた。

 ボンネットに左右2箇所開けられたエアアウトレットダクトから、高熱のエアーが勢いよく噴出される。

 そのマシンは巨体に似合わない甲高いエキゾーストサウンドを叫んだ。フルストレートチタンマフラーを奢られた、狂獣の咆哮のような大排気量V6エンジンの叫び。激しいアフターファイヤーが吹き上がる。

 誘われるようにアスカはアクセルを踏み込んでいた。
 2台並んだまま、汐留のS字へアプローチ。さすがにコーナーではFD、立ち上がりですばやく前に出る。

 FDのバックミラーにHIDの閃光が叩きつけられた。

「GTO……12使徒『アンリミテッド』」

 MITSUBISHI GTO、総重量1.8トンにも達する超重量級のボディを3リッターV6DOHCエンジンによって加速させる。ツインターボモデルは280馬力43.6kgmを誇り、文句なしに国産最強のパワーを持つ。
 500馬力オーバーを誇るアスカのFDに全く引けをとらない加速を見せるアンリミテッドGTO。どんなチューンがされているのか、そんなことはどうでもいい。ただ目の前に見せ付けられた速さに挑む、それだけだ。

 白い巨獣がFDに迫る。

 トンネルの壁に甲高いロータリーエンジンのサウンドが響き、ビリビリとボディを震わせる。震えるボディが見える。大気の壁、音の衝撃波、そしてスピードの重力。

 一般車がひしめく危険な銀座エリアへすこしもペースを落とさず突っ込んでいく。
 新富町のオービスもギリギリでかわし、速度は再び100km/hを軽く越えて200km/hへ向けて駆け上がっていく。宝町ストレート。

 分岐を左へ、環状内回り。

 狭く荒れた路面、細かく連続するコーナー、それらを白いGTOは全く意に介さず、それはあたかも波浪を蹴散らしながら驀進する巨大戦艦のように。FDにぴったりとつけてくる。

「くっ…12使徒相手に、小細工は通用しない、ってね…
だけどアタシも前とは違う」

 FDは生まれ変わった。
 ロータリーで首都高最速といわれた母キョウコの魂を受け継いだマシン。

 負けるはずが無い。負けることなんて許されない。

 勝つ。どんな相手にも。
 どんな相手であろうと。
 それが最速…常に追われる立場にある、それがトップの重し。

 霞が関エリアへ入る。
 トンネルを轟音と共に駆け抜け、赤坂のストレートへ向けて上り坂を加速していく。

「ついてきな…?」

 六本木アークヒルズを左手に望み、わずかなハイポイントが視界を遮るストレートを加速する。赤坂ストレートアタック。

 しかしGTOはここまでついてくることなく、谷町分岐を右へ逸れて環状を降りた。

 ウィンカーを点滅させるGTOをバックミラーに認め、アスカもアクセルを戻す。

「ちっ…今のは小手調べ、ってわけ…上等よ」

 心臓が激しく脈打っている。
 途轍もない興奮だ。焦ってる。
 凄まじいプレッシャーがアスカを押し潰そうと圧し掛かってくる。白いGTO、12使徒。そしてこの重圧は他ならぬ、アスカ自身の気持ちから生じている。

 巡航速度に抑えたFDに、ZとRSが追いついてきた。

 バックミラーに、一定距離を保ってついてくる白いZと蒼いRSの姿がある。

 彼女たちは…今の走りを見ていたのか?
 見ていたなら、この勝負をどう見極めたのだろうか?

 関係ない。関係ないんだ。

 勝負は当事者同士にしかわからない。
 あのGTO…次に会ったなら、その時こそ本気の真剣勝負。
 勝てば上等、負ければそこで墜落だ。

 どうした?なぜそこまで自分を追い詰める。

 ふっと心に浮かんだ冷静な声に、アスカはシートに背を埋めてため息を吐いた。

 今、後ろで自分を見ている奴らがいる。
 彼女たちが急き立てているんだ。負けるわけにはいかない。自分こそが最も優れたDiabloだと証明しなければいけない。

「そうでしょう…ママもそうやって走ってきたんだから……」

 底の知れない狂気を弄ぶように、Diablo-Zetaを駆って疾走する碇ユイ。彼女の姿に、キョウコとて怖れを感じずにはいられなかったはずだ。自分もいずれはああなるのか、そしてもしDiabloの力に飲み込まれ、自分を見失ってしまったなら?

 その結果が10年前の、横浜戦争の惨劇だった。

 今、同じ轍を踏むわけにはいかない。
 しかしそれは、同じ過ちを犯さないというわけではない。

 わかっていても、目の前に落とし穴が口をあけているとわかっていても進まなければならない。

 立ち止まるわけにも、目を逸らすわけにもいかない。

 戦う場所は首都高、ここしかないのだから。










 どれだけ走ったのだろう、高速道路の高架から見下ろす景色には見覚えのあるものが現れ始めた。

 僕はずっと一人きりで…第3新東京を離れていたのはほんの数日のはずなのに、まるで何年もが過ぎてしまったように感じていた。そう、本当に何年もが経っていたかのように。覚えている景色に違いはない、変化はない、変わったことはない。だけどそれは変わらぬ人の営みを表しているだけだ。
 クルマの列に紛れてZは走る…

 首都高速へ入り、鬱陶しいほどの昼間の湾岸線渋滞を抜けて本牧に下りる。

 いつものNRの溜まり場にも…今日は誰もいない。時間も違うし、今は…第3新東京じゅうのチーム、走り屋たちはちりぢりに分裂してしまっていた……

 見覚えのあるシビックがいた。
 石川弟…石川シンスケのEK4だ。

 僕が近づくと、シンスケは怯えたようにシビックの影に身を隠した。

 わかってる…僕は怖れ、恐るべきもの…

 横浜最速の男、CRAZY DRIVER…そうだろ?

「すまねえ!こんなことになるなんて…」

 シンスケは憐れなほどに必死に頭を下げている。僕はもう何もしやしないよ、その必要もない。
 【声】は眠ってる…
 答えを探すのは僕、だ。

「オレ、怖かったんだ……オレは兄貴とは違う……兄貴のやってることは理解できないんだ」

「何が言いたい…いったい何をしてきたんだ?NERVや、WON-TECや…お前たちはなにを企んでいるんだ?」

 思えば、あれがすべての始まりだったのかもしれない…
 石川兄弟の『ショータイム』…

 僕たちはショーの見世物…

 話すうちに落ち着いてきたのか、シンスケはゆっくりと事件の真相について語り始めた……

「そもそもは、あの交流戦からなんだ…
惣流が綾波に負けたとき、オレたちはいっきにNightRACERSを仕切れるチャンスだと思った。それでお前のチームのマナちゃんをさらおうと考えたんだ…
おっと、何も手出しはしてないよ、それは信じてくれ…オレたちがマナちゃんの180SXを追いかけて、赤レンガ倉庫に入ったとき…突然、たくさんのLIMOUSINEに囲まれたんだ」

 それがWON-TECの者たちだった、というわけだ。
 マナは…この時はまだ、WON-TECとのパイプを残していた、というわけなのか…
 僕はショックを隠せなかった。

 マナは明らかに僕を事件へ巻き込もうとしていた。あの石川兄弟とのバトルの後…とても気まずそうに、哀れんだ瞳をしていた…それは僕を騙そうという腹があったから、なんだ。WON-TECの狙いはただ一つ…このDiablo-Zeta。
 NERVと同様に、WON-TECもまた…こいつを蘇らせ、その力を手に入れようとしている。

 マナ。

 君は何を思っていた…
 本当に僕を利用しようとしていたのか?
 マナにとっては、WON-TECもかつて世話になった古巣だ。いくらかの情が残っていてもおかしくはない。
 だけど今は…NERV、そこが僕たちの居場所なんだ。

 あれから幾度ものバトルをくぐり抜け、僕はマナを信じている、はずだ。

 なによりもムサシと、TRIDENT-SUPRAとのバトルでマナは…僕たちを選んだはずだった。マナと、そして僕と、ムサシの間では…少なくとも敵味方は関係ない。
 ムサシは父親であるウォン・リーが進めるNERVとの抗争に袂を分かち、独自の道を進んでいる。マナ宛てに送られた何通かの手紙を僕も読んだ。

 はっきりしているのは…NERVはDiablo-Zetaの覚醒を待っていた。そして、WON-TECはあわよくばそれを奪取しようとしている。今までの各陣営を動きを見ればそれは予想できる。そしてWON-TECは、NERVのDiablo-TUNEに対抗してTRIDENTシリーズを発売した。すでに絶版扱いとなっているDiabloに代わり、TRIDENTが市場ではシェアを拡大しつつある。

 僕たちは何の力にもなれやしない…
 戦局を動かすことなどできはしない。だけど、僕たちが走ることで…NERVは動き出す。

 僕たちの走りが、僕たちを動かしていく…

 だから、マナ、もう一度だけ僕の前に戻ってきてくれ。
 すべてはそれからでも遅くはない……

「兄貴は金にならない話には乗らないんだ。報酬と引き換えにオレたちは、バトルの仕掛け人になったんだ…それが、お前と鈴原とのバトルだ…」

 レース賭博を仕切っているのは他ならないNERVだ。WON-TECはそこに目をつけ、高額の報酬でもって石川兄弟を抱きこんだというわけだ。

「力のある鈴原の存在はオレたちにとっても邪魔だった…
…だけど!オレたちは本当に知らなかったんだ。オレたちはただ、指定した場所に来いっていう奴らからの伝言をしただけなんだ。そこで何があったのかはオレたちにはわからない…だけど、オレたちに届いた金を見たらそんな恐れも吹き飛んじまった…」

 あのレースはNERVが仕組んだものだったのか…
 Diablo-Zetaの覚醒を促し…そしてなによりも僕自身のそれを…

 僕が直接ターゲットになったのは、それから後のMONSTER-R事件でだ…

 あの裏でNERVとWON-TECになんらかの駆け引きが働いたことは想像に難くない。
 あるいはあのMONSTER-Rのマシントラブルでさえ、仕組まれたことだったのかもしれない。

 そしてそれに取って返すようにあのTRIDENT事件が起こる…

 WON-TECはTRIDENT-SUPRAの試作車二台を奪取され──ムサシとケイタによってだ──、そのいずれもをNERVとの交戦によって失った。
 撃沈された車両はNERVの手に渡り、WON-TECは少なくない代償を払わされたに違いない。

 ここにきてNERVの優勢が決定的となり、そして横浜GP開幕を迎えることになった……

 その影で…Diablo-TUNEにより、一人の走り屋が命を落とした。

 渚さん……

 彼がどうやってDiablo-Tuneにたどり着いたのか僕にはわからない。
 だけど、綾波先輩…
 NERVが関わっていたであろうことは疑う余地がない。

 Diabloについての邪推をこねる僕たちを嗜めたあの言葉…
 自分への、自責の念なのか…
 僕たちを最後までかばおうとしていた…
 渚さんの死に、最も心を痛めていたのは綾波先輩だ…

 自分たちが、NERVがやろうとしていることの真実を知っているから…

 その思いを胸に、Diabloは走り屋たちに襲い掛かる。

 鈴原の事故に始まり、渚さんが、そして綾波先輩が…次々と……。
 シンスケによれば、最近またあの青いRSの姿を見かけるようになったという。

 綾波先輩……

 もしもう一度生きて会えるなら、その時こそ僕は…先輩にこの気持ちを伝えたい。
 僕の中にいる…【声】にとって彼女が何なのかは、わからないけれど…僕はもう一度、先輩に会いたい。その時また【声】が僕を奪うのなら…その時はきっと、僕も死ぬ。

 あの壮絶なRSとのバトルの末に、僕は自分という人格の確かさを疑うことになった。僕は本当に生きている人間なのか?生まれも育ちも覚えていない。綾波先輩がいたから僕は今まで生きてこられたんだ。

 僕は先輩なしには生きていけない…悲しいけどそれが真実だ。僕の弱さだ。

 それは【声】も同じらしい…

 狂おしいほどの憎しみを抱くのは、それだけ彼女を慕っていたということだ…
 綾波レイ。25歳。NERV技術部所属、D計画選出Diablo専属ドライバー、走り屋チーム『MidNightANGELS』リーダー。
 彼女が秘めているすべてを知りたい…それはもしかしたら、僕という自我を壊してしまうかもしれない。先輩は迷っていた。僕に真実を語ることを。
 それが許されないものであるのか、僕にとっての辛いことなのか…

 眠りながら、【声】が何かを夢見ているような気がした。

 それはどうやっても手の届かない、過ぎ去ったあの懐かしい日々を偲んでいたのかもしれない……

 なにも迷いも悲しみもなく、走ることが幸せだったあの日々…

 話し終えたシンスケを見送ると、本牧埠頭からは車の姿が消えてしまった。
 惣流も鈴原もいない…

 本当に僕だけになってしまった。

 エンジンを止め、静かにたたずむDiablo-Zeta…

 もうすこしだけ、付き合ってくれ。

 僕はもうすこしだけ、走らなけりゃいけない。
 それはわずかな一歩に見えて、果てしない距離があるのかもしれないけれど…

 仲間たちとの楽しい日々、希望に満ちた明日を目指して…

 今、最後の夜が始まる……











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