最初に謝っておきます真面目なファンの皆様ごめんなさい。





《お正月特番 − 笑ってはならぬAAAヴンダー − 》

作・何処






「一同整列!」
ザッ!
「教官に、敬礼っ!」
ザザッ!

カッ、カッ、カッ…

「諸君お早う、皆良く来てくれた。本日君達の教官を務める“加持リョウジ”だ。さて、本日は特別ゲストを迎えた。」

ザワ…ザワ…「静粛に!」

「ゲストと言っても諸君には顔馴染みな面々…つまりチルドレンの一部にも今回訓練に参加して貰おうと言う事だ。さ、来たまえ…では皆に改めて諸君の自己紹介を頼む。」

「式波アスカよ」

「鈴原サクラです」

「水野春男でーす!いやー、映画って本っ当に面白いですねー」スパーン!

―――

『み…見たリツコ?』
『ぬ…抜く手が見えなかった…(汗)』
『て言うかどっからスリッパ出したのかしら』
『『マヤ!それは言わない御約束!』』

―――

「え、えー加減にせんかこのコネメガネがあっ!」

「痛ったー、姫ぇスリッパは無しだにゃあ。」

「誰が姫よコネメガネ!」

「あわわわ…うちのおにーちゃんばりの突っ込みだぁ…」

「イタタ…でもにゃ、実は意外と姫のボケが侮れ無いのだよぉ。」

「本当ですかぁ?」

「何か言った?」

「「いいえ何にも。」」

「それよりあんたこのままだと水野春男で登録されるわよ?ちゃっちゃと名乗り直しなさいよ!」「うわぁこの人いい人だぁ」

「では改めましてぇ、真希波マリでーっす!今日は宜しくぅ!」

「さて、自己紹介が済んだ所で早速だが君達には皆と別プログラムのチルドレンとしての特訓を受けて貰う。」

「加持さん…」「完全スルーですか今の騒ぎ…」「チッ!」

「「何故舌打ちする」」

「如何なる場合も冷静さを必要とする諸君にこの特訓は必ずや役に立つ事である。尚特訓であるからして失敗時にはペナルティが課せられる。」

「えぇーっ!?何よそれぇ!」「うう…嫌な予感しかしない…」「ふむふむ。」

「そしてだ、特訓のミッションメニューだが…このルーレットで選んで貰う。」

「「「ルーレットぉ?」」」

「さて、各自手元のダーツを持ちたまえ。バニー艦長地獄、猫耳伊吹地獄、青葉&日向の微妙な物真似地獄、赤木実験室と様々な試練が君達を待っている…」

「うう…ど、何れも嫌…」
「と言うか…あれ何でしょう?」
「ん?…確かに謎だにゃ。加持さん質問が」

「公私混同するな!ここでは教官殿と呼びなさい。」

「き、教官殿ぉ…そのぉ…」
「今言った四つはまぁ判るんですが…」
「その…そこに書いてあるタワシとか一斗缶とかタライってのは…」

―――

『ね、ねえリツコ、アレって…』『…まさか!?』『?』

『…笑っちゃ駄目、笑っちゃ駄目…』『想像しちゃ駄目よリツコ、冷静に、れ、冷静に…』『??』

『『…プッ!』』『???』

『葛城艦長〜、赤木博士〜、アウト〜』

スパパーン!『『痛ーい!』』『ひっ!?』

―――

「…特訓ミッションの内容はやれば判る。では初め!」

「えーっ!?」「い、一体何なのかしら…」「ま、どーせロクでもない事にゃ間違い無いね。」
「確かに。しっかし…誰が一番手する?」「あ、せ、先輩方どうぞお先に」「よっしゃあ!一番真希波・マリ・イラストリアスいっきまーすぅ♪」

「むう…仕方無いわねー、一番手譲ったげるわ。」「一番大好きですもんね」「ニシシッ!そいでは姫に成り代わりぃアチシ、イッチバーン!」

ジーッ

「…たわしが一番マシかしら…」「でも…一斗缶って?」

「…ま、どれでもいっか♪じーんせぃらぁくぅあぁりゃあくーもあーるーさー♪おっしゃあ!いっけぇ♪」

シュタァン!

「…一斗缶だな。よし真希波、そこに立って。」

「ここかにゃ?」

「その紐を引くんだ。」

「これ?」グイッ

ゴワン!

「「ブウッ!?」」

「ハ…ハラホロヒレ〜…」
「式波〜、鈴原〜、アウトー。」

スパパーン!

「痛ぁーいっ!」「ひえぇー、ほ、本当に痛ぁい!」
「あ、アチシも今のは効いたぁ…眼鏡メガネェェ…」

―――

『“これ?”グイッ“ゴワン!”』

『『『ブハッ!』』』

『アハハハハハッッ!』『だ…駄目、お、お腹痛いー!』『ヒーヒー、こ、これ絶対無理ぃっ!』

『三人共ー、アウトー』

スパパパーーン『『『痛ぁいっ!』』』

―――

「うわぁ…一応平らな所から当たったから良かったかも知れないけど…」
「頭部への衝撃は一回で数万からの脳細胞がイカれるんですよ?大丈夫ですか?」
「あ、あちしの脳細胞が脳細胞が脳細胞がああぁ」

「うむ。このように一斗缶ミッションの場合避け損なう事がペナルティとなる訳だ。」

「…ペナルティ?」「罰ゲームの間違いじゃ…」「ええと、ニニンガシニサンガロクでもない…」

―――

『…』『…』『…』

―――

「では次は…」「アタシがやるわ!」「ア、アスカ先輩?」

「ほう…大層な自信だな。」

「ふっ…もう見切ったわ、要は紐を引いて落ちて来る物を避ければいいのよ!ならば狙いは避けやすく万が一当たってもダメージの少ないタワシ一本!」

「な、成る程」「あー未だ頭痛い…おー、頑張れ姫ぇ」「よし、集中…」

「「たーわーしー、たーわーしー」」

「どぉうりぃやぁあっ!」
シュタン!

「…タワシだな。」

「よっしゃあ!」

「では式波、その紐を…」

「判ってるわ、引けばいいんでしょ!さあ、掛かって来なさいっ!」

グイッ

ドサドサドサッ「ウキャー―!」

「…」「…」

モゾモゾ…「プハッ!」ボタボタボタボタ

「質より量か…あれは避けられないにゃあ」「だ、大丈夫ですか?」

「大丈夫だけど…何かチクチク刺さって痛い…身も心も…」

―――

『…』『…』『…』

―――

「さて、避けられると宣言して失敗した式波には特別ペナルティを受けて貰おう。おいアレを」

ガラガラガラガラ
ドサッ
ガラガラガラガラ…

「…」「…」「何これ?」

「タワシスーツだ。」

「「「へ?」」」

「因みに別室にはサルベージしたばかりのシンジ君がいる…君はそのタワシスーツを着用し、それを新型プラグスーツだと彼に信じさせるのが任務だ。」「はあっ!?」

「では早速そのタワシスーツをその更衣室で着用して来たまえ。では女性SPの皆さーん!」

ゾロゾロ

「!ち、ちょっと待ってよ!」
「さ、いらっしゃい」「おねーさんたちが」「たーっぷり可愛がってあげる」

「あんたらアタシより年下ぢゃないのよぉっ!や、止めー!」

ガシッ!ズルズル…シャッ!

「…あーあ。姫可哀想にぃ」「だ、大丈夫ですかねぇ…」

「さぁ、ヌギヌギしましょーね」「さ、優しく着せてあ・げ・る」「あらぁ…可愛い下着」

「コラーッ!あんたら適当な事言うなー!き、着ればいいんでしょ!自分で着るからとっとと出ろー!試着室に四人ってどんな罰ゲームよ!」

ゾロゾロ

「あぁん可愛かったわぁ」「文字通り永遠の14歳だもんねー」「役得〃」

「…何よこれ…馬っ鹿じゃないの…着ればいいんでしょ着れば!…着辛いわねぇ全く…一体何考えてるのかしら…う、こ、この格好は…イヤァアアアアー――ッッッッ!?な、何よこれえっ!」

「?」「?」

「着替え終わった様だな。早く出てこい。」

「…嫌。」

「あ、姫本気で嫌がってる」「可哀想に…」

「…強制排除に又SP呼ぶかぁ?」

「うう…で、出るわよ!出ればいいんでしょ!」

シャッ!

「「ブウッ!!」」

「真希波ー、鈴原ー、アウトー」

「「し、しまったあっ!」」

スパパーン!

「…笑えばいいわよ、フン!」

―――

『…』『…』『…プッ!』

『伊吹ぃ、アウトぉ』

スパーン!『痛ーいっ!』

『…』『…クスッ』

『赤木博士ぇ、アウトぉ』
スパーン!『あ痛ぁいっ!』

―――

「う…ん…」

「や、やっと起きたのねガ、ガキシンジ!」

「…ア…スカ……ってアスカあ!?え?えぇえぇぇ!?な、何でアスカが!?え?だ、だって、そ、そんな、アスカは…あ、あの、君…本当にアスカ?」

「あんた何寝惚けてんのよ!14年も寝転けてたんで頭おかしくなったんじゃないの!?」

「え?14年って?…一体…だって…!?で、でもそれよりアスカ!…ほ、本当に…アスカ?」

「決まってるでしょ!」

ガバッ

「な…何よ!」「…本当に…アスカだ…何か変な感じだけど、本当にアスカだ…」
「あ、アタシのど、ど、どこが変なのよ!」「あぁ…本当にアスカだ…アスカあっ!」

抱きッ!
「アスカアスカアスカあっ!って痛っ!?何かチクチク痛っ!?」
「キャーキャーキャー!いきなり何すんのよー!何事も順番て物があるでしょうが!」
「ああああ痛い痛いザリザリ擦れて痛い痛い!」

―――

『『『ブハッ!!!?』』』

『三人共ー、アウトー』

―――

「あ、帰って来た。」
「ど…どうでした…か?」
「…一応ミッションはクリヤしたわ…後は聞かないで…」

「あ、マジ落ち込んでる。」「そっとしといたげましょ…」

「…さて、では最後に…」

「ヒイッ!?」
「大丈夫よ、今ので判った…一斗缶よ。あれならなんとか避ければいいだけなんだから。」
「それでももし避けそこなったら“今日はこのぐらいにしといたるわ”って言うといいにゃ。」
「マリ先輩なんでそんな事知ってるんですかあっ!?」「?」

―――

『…ブハッ!』『『…』』

『葛城艦長ー、アウトー』

スパーン!『痛ーっ!』

―――

シュタン!「あ!しまったあっ!」

「ふむ…タライか…」

「大丈夫落ち着けサクラ!」
「避ければいいだけだから、頑張れ!」
「でもさっきみたいに一杯落っこちて来たらどーするんですかあ!?って先輩ぃ?!二人共何でそこで横向くんですぅ!!」

「さぁ、早く引け。」

「うう…え、エェイ!」

グイッ

「…」「…」「…」

「「…?」」「…あ、あれ?」

スポッ
「!?キャアァァァァァァ…」
ヒュウゥゥ…

「「…」」

―――

スポッ
『!?キャアァァァァァァ…』

『ブハッ!』『…プッ!』『わ、笑ったら可哀想じゃ…ププッ!』

『三人共ー、アウトー』

『『『どひーっ!?!!』』』

スパパパーン!

―――
「な…何あれ…」「…お、落とし穴?」

「…これで全員ミッション失敗だな。これは再教育の要有りか…」

「じ…時間差攻撃とは卑劣な…」「しっかし…サクラちん大丈夫かにゃあ?」

「では落ちた彼女に回線を繋ぐとしよう。おーい聞こえてるかー?」

「ひー!タライじゃ無くてこっちが落ちるなんては、話が違ぁう!酷いじゃないですかあっ!」

「誰もミッションの内容は言って無い、勝手にそっちが勘違いしただけだ。あー、それと今君の横にオールとタライが有るだろう?」
「…有りますけど?」

「では今から君にはペナルティとしてそこの豪華タライ船でヴンダー外周を一巡りして貰う。」

「ひええぇっ!?」

「うわぁ可哀想。しかし…まさか落とし穴とは…」「うむ。やり方が悪どいにゃあ。」

―――

どんぶらこどんぶらこ

「はぁ…人生って何なんだろ…」

どんぶらこどんぶらこ

―――

『三人共ー、アウトー』

スパパパーン!

―――

「さて諸君、ここで休憩の為CMだ。この後の展開を少しだけ教えておこう。彼女らにはこの少年…首輪を付けられ顔に落書きされたシンジ君だ。彼をこのまま如何に不審がらせずに皆があしらうかを競う所を見学して貰う。当然感情を乱した時点でその人物はペナルティだ。では続きはCMの後で、諸君の健闘を祈る。」



 ― ― ―
〈続かない〉
 ― ― ―



す、すみませぬぅっ!
つ、つい思い付いて気が付いたら筆が…筆が勝手にぃぃ…(筆使ってなかろうが)
いやもう何か本当にごめんなさい…


<BACK> <INDEX>