月よりの使者ミラクルスーパーレイ |
「これは由々しき事態だ。」
「このままでは地球はいずれクリプトン星人の子孫に押さえられてしまう事も考えられるぞ。彼らは繁殖力が強い!」
「われわれ月読族は太古の昔から地球に依存して生きてきた。新参のクリプトン星人の跳梁跋扈を許してなるものか。」
「断固、対抗手段を取らなければ成らない!!」
「異議なーし!!」
嵐のような拍手。
かぐや姫以前から月世界に住む、高度な文明を持った月読族は、美少女を徴税官として地球に派遣し、あほな男達に莫大な宝物、財宝を貢がせ、それを使って膨大な食料、贅沢品を購入、自分達は濡れ手に泡の生活を楽しんでいた。クリプトン星人進出以来その歳入欠陥が大きくなった月世界では、排他的美少女環境を地球に再び作り出す事で桁外れの大もうけをあほ達から手にして、継続して栄華を極めた生活を図りたいのであった。
こうして月では地球美少女自然環境歳入保全協会(protection
of the natural
environment revenue nymphet visitor
association)通称NERVが結成されたのは、まさに、この時でであった。(注:この協会名に文句異議を唱えない事。^^;<御都合主義の執筆者より)
さて、誰を地球に送り込むか・・・・。
ここは月読族の純粋培養お嬢様学校。産婦人科から大学卒業までまったく男に接触する事なく成長する事で有名な月光女子学園。
「あ、私がいくんですか。それは大変ですね〜〜〜。」
「いやあ、まずどこにわれわれの代表を送り込み地球人の心を奪い去るかという点につきましていろいろ検討したわけです。そうしますとですね、今もっともわれわれの得意とする魅惑徴税方式の徴税官たるNymphtに弱いのは今も昔もここであるという事が分かりまして・・・・。」
「ここはたしか日本という国ですう。こないだ授業で習ったばかりなので憶えていました。もう少し後だったら危なかったとおもいます。わたしは頭が悪いからなんでもすぐに忘れてしまうのです。だあから、テストはいつも大変なのです。」
「そ、そうですか、あはは。あなたは一応この国といろいろ御先祖のころから縁が深いわけですし、ぜひニンフィットになって頂こうという事になったのです。」
「そうなのですか。なぜわたしが縁が深いのでしょう。その辺の事は余り聞いた事ないのです。お父さんにはまだ会った事がないし。お母さんもめったに面会に来ませんし。姉さんは外出しがちなので・・・良く分からないの。大体こんな全寮制で、生んだ瞬間からあとは大学卒業までずっと面倒見てくれる学校なんて必要なのでしょうか。外の世界にまともに適応できるのでしょうか。わたしは不安なのですぅ〜〜。」
「いや、困ったな。あのね、あんたのうちはかぐや姫の直系でね。かぐや姫をはじめとして、玉藻の前とか、小野小町とか、和泉式部とか、出雲の阿国とか、天礼門院とか、春日の局とか、原節子とか、吉永小百合とか、山口百恵とか、椎名りんごとか・・・・。みんなあんたの御先祖親戚でしょうが。実に優秀なニンフィットの家系でいらっしゃるんですよ。」
「ちょっと一部疑問のある方もいらっしゃるようですが、確かにうちの遠いとおい親戚の方達です。で、そのニンヒトとは何をやればいいのですかぁ。」
「ようするにその地区の男達の心を魅了して、いろいろ貢がせて、それを月に役に立つものに変えて送り込むという税金を取る仕事のような物です。その代わりに我々は色々な形でその地の人間に文化や文明を分け与えて繁栄が続くようにしてやっているのです。この日本という国はそれがたいへん上手く行って共栄できた典型的な例ですなあ。いまや日本は世界中の富の25%を締めております。その中から我々は貢がせるという形でまた当然取るべき物を取りたてる権利を実行するというわけです。」
「うーん、私は頭が悪いので良く分からないです〜。でも面白そうだからお話には協力させて頂きますぅ〜。」
こうして、かぐや姫の子孫、綾波レイが、この度のNervのニンフィットに無事選出されたのだった。同行するのはNERVのスーパースタッフ達。日本での売り出し方については、良く知り尽くしているといえよう。
「日本の芸能界においては、まずは親しみを込めた第一印象の形成によって、今後ファンが動員できるかどうかが決まるといわれているんだよねえ!!また元気な感じかどうか、魅力的かどうか。魅力的といっても色々あるけどねえ。
えー例えば、胸が大きいとか、流れる金髪であるとか、神秘的な青い瞳とか、健康的な肌とか、デカパイとか、威勢のいい命令口調がいいとか、足が長くて腰の位置が高いとかそういうことだね。
で、そういう生意気なお姫様タイプが一転してみせる弱々しさとか、涙でくらああっとさせてですね。俺が守ってやらなくちゃあああという気にあほな男達を誘導するとか、生意気なままで押して、セクシーさをちらちらさせ獣欲を刺激してこうしてやるわ!あああっいやっ!というまあ、アダルトなものを売りまくるとかですね・・・・。
え、あんたにはこれはどっちも無・・・理かなあっ君には、あははは。やっぱり。あ、はははははははははっ、気にしなくていいんだよ、今のはあくまでも一例だからね、例え例えなんだ。わあああ泣かないで、お願いだから泣かないで、君には君の売り方があるからあるからっ!大丈夫!ドーンと任せなさい任せなさいったら。
もちろん君のいやな事はさせないさせません。ちゃんと僕が守ってあげます。守るから大丈夫。うんうんもちろんだよ変な水着なんか会社がやれって言ってもこのオレがゆ、る、し、ませんっ。レイちゃんは僕の大事な大事な妹だもんそうだよねそうだよね。うっうっうっ。可哀相に可哀相に可哀相に、そうかそんなに不安だったのか。
これからは大丈夫だぞ。この日向マコト。君の事は全面的に身命を賭してやらせていただきます。綾波レイちゃん、まずは親衛隊を作りましょう。そして、君をいじめる奴や無体な要求をしてくる狒々爺や、ローアングル専門のカメラ小僧供に天誅を加えてやるのだ。わははは、わははははははははははははは!!!」
日向は完全にプッツン来ていた。あんた年上のダイナマイトお姉さん専門んじゃなかったのかい!
レイはそこに存在しただけ、そして嫌々をしたり思ったままをちょっぴり口にしただけ。それで何もかもがどんどん決まっていってしまうのだ。綾波レイが地球本部を出た時にはあらかたの話が既に決まっていた。レイをアイドルとして売り出す。それも古典的アイドル、もはやもう地球上のどこにも存在しないマリリンモンローや、エリザベステーラー、オードリーヘップバーン、オリビアハッセー、といった世界の恋人路線の超スーパーアイドルを狙うのだ。まずはアイドルという物を知らない男の子達にアイドルという物がなんであるかを思い知らせてやるのだ!! おじさん達の目に怪しい光が宿った。これで世界中の男という男から、最後の一滴まで、ねこそぎしぼりとってやるのだあああ!!
「ですですぅぅぅぅぅ。」
恐るべきレイのミラクルスーパーニンフィット能力。こんなにも巨大な恐るべき能力が今までこの天然ボケの少女の中に眠っていたとは。
レイは回りで話がどんどん進んでいくのに戸惑ったままくるくる〜〜〜〜状態であった。無理もないのである。今迄女の子だけの中で純粋培養され国家の危急存亡とか言われてみんなが困っているのかな〜、それなら私もお手伝いしなくちゃ〜程度の認識でやってきて、生まれて初めて男というものを見たと思ったら、その男という動物は一人で勝手に叫んで喚いて感動して興奮して絶叫する動物で、と思ったら、野太い声で自分の名前を絶叫する訳の分からん集団がどこにでもついてくるようになって、顔から火を噴きそうなミニや透け透けの服を、可愛い可愛いとむりやり一日に何度も着せられ脱がされ、そして歌とか踊りとか、発声とか食事マナーとか、体操とかの練習をさせられて、ばしゃばしゃ写真取られて、ああーもう訳わかんない!!
さて。最初はやはりどんな歌手もどさまわりというものがついてくるわけで。
「日向さん、ここ、どこですか。」
だんだん寂しくなってくるバスの中、レイは日向に尋ねた。
「ええーとここは・・・。青林県田飛岬蝦蟇郡引篭大字2703・・・・蝙蝠老人集会所及び特別養護老人ホーム開設記念コンサート・・・・。ですかね。」
「何か、この建物以外何もないような気がするんですけど〜。」
「ぼ、僕にもそうとしか見えませんね。」
「あ、そりゃそうだよ兄さんたちなんでこんなとこにと思っておったが、開設記念コンサートにいらした東京の芸人さんだかね。」
「そ、そうなんですけどね。」
「いやー、ここに最後まで現役でがんばっとった、深田のじー様が、とうとう施設入りを決めて、おとつい家屋敷全部ぶっ壊してさっぱりしたとこだ。」
「え、えええーっ。じゃ、ここにはだれもすんでないんですかぁ?」
「んなこたねよ。この施設にみーんな一緒にすんどるわけよ。まあ、みんなで一緒に合宿生活というわけだな〜。はっはっは。」
しかしコンサートは盛況であった。村人が村長以下全員出席、さらに他府県の人まで。(バスの運転手さんだ。)爺様婆様と数珠を握って空拝むでなく、レイちゃんは歌いまくった可能な限り古い歌を。サザンオールスターズとか、モー年貢娘とか。老人施設は大ブレイク。生い先短い爺も婆もみんなで肩組んで「骨まで愛して」とか「おらは死んじまっただ」「湖に君は身を投げた」とか歌うのは縁起の悪い歌ばかり。かと思うとさすがは第一TV世代だけあって、鉄人28号、ビックエックスからザンボット3、宇宙戦艦大和、ガンダムシリーズまで無敵巨大ロボオンパレード!
「これ、月のコンピューターには入ってなかった歌ですけど〜。ハイハイ、おじいちゃん一緒に歌うですね。♪しゅぱーしゅぱしょぱしゅぱーうなーるエンージンンー、科学ーのにーんーじゃーっ♪♪」
「おめえはイイコじゃのう、是非孫の嫁に・・・。」
「お孫さんって、いくつなんですかあ。わたしも早目にお嫁に行って楽がしたいです〜〜。」
「確か今年で45歳じゃったかいのう。農村は嫁不足でこまっとるからのうー。」
「このお話し、きっぱり断らせて頂きますですっ。」
「足を見せんか、金ならホイ年金がいっぱいここにたまっとるわ。」
「あらあら、腹巻きの中を見せないでくださーい。」
「ほい、しまったステテコも一緒に降ろしまったわい。」
「ついでに触らせてくれたらコメを1俵つけるがのう。」
「あやや本当ですか。くるくる〜。それは迷っちゃいますですね〜〜。」
「こら、レイ。誘惑されるんじゃない。」
「でもでも毎日食うや食わずじゃないですか。お米は大事ですう。わたしはお米のためだったら水着になってもいいと・・・・。」
「情けない事を言うなよ〜〜仮にも月読族の代表として地球にやってきている身の上なのに〜〜。(泣)」
酒の勢いでみんなめちゃくちゃである。結局全員で雑魚寝をした挙げ句、次の日も起きてすぐに宴会再開。地方版の新聞やローカルテレビも取材に来るに及んで最高潮に達した。地方局の局長は他の番組を打ち切ってこの青い髪の少女と老人達が大騒ぎを続ける歌謡宴会ショーをぶっ通しで流す事を指示。局へは地元視聴者からあの女の子は誰だという問い合わせが殺到した。老人施設以外何一つなかった蝦蟇郡引篭蝙蝠集落にはときならぬ大騒ぎ。次々と到着する各メディアの地方局。テレビを一目見て車を飛ばしてやってきた若者達。あっという間に施設の外に祭りと盆踊りで鍛えた手練の早業で臨時カラオケ会場が設営された。そこでまた歌謡ショーが増殖していく。
「おおー。おれだあ。チャンネル7みてみ、おもすろい番組やってんど。で、すんごいめんこい子でてっぞー。」
「7かぁ、おっ。この青い髪の子。すっげーいけてんでねえの。さぶろにもおすぇてやんべ。」
「レイちゃん次は屋上特設で3曲注文だ!次は西側会場で2曲ね。」
「大広間でレイちゃんはどこへ行ったといって火をつけようとしてますーっ。駄目ですーっ止められません!」
「東会場で暴動が置きかけてます!早くレイちゃんを回してくださーい!」
すでに一攫千金のチャンスを当て込んで外には屋台から特設有料トイレまでが立ち並んでいた。レイちゃん饅頭、レイちゃん風船、レイちゃんシールなどが既に販売されている。動きがすばやい。レイちゃん釣りという看板に引かれた観光客が見ると、ミドリガメの背中にレイの写真が張りつけてある。「レイ売ります。」なぜこんなところでハワイのレイを売っているのだ?「レイあります。」こんなとこでいわくありの呪いの指輪とか売らんでくださいよー。
青林県でのどさ回りは大成功であった。地方局とはいえ、12時間にわたって電波を独占したのだから大変な効果だった。その青い髪の少女の情報は伝説化し、各メディアの話題や、インターネットを通じて人々の間を駆け巡った。
「わ〜〜〜。すごいごちそうです。ラーメンにチャーシューが載っているですう。その上餃子とシュウマイがついてご飯が別についてるです!!」
「さあ、これが日本で幻の究極メニューといわれている、チャーシュー麺ライス餃子シュウマイセットだ!これは大三元を取った上に競馬で大穴当てて試験で満点を取って彼女とついに一発決めて親から仕送りがあって宝くじが当たったような日に食べるという、縁起のいい食べ物なのだ。」
「そうなのですか、さっそくいただきますです!がつがつ。じゅるるるるるぅーーーっ。はふはふ。」
「ふ、ふびんな。月からきたばかりの頃はお肉は食べられないの・・・とか言ってるお嬢様然とした子だったのにいつの間にやらこの食欲。やはりどさ回りの日々はレイを2重にも3重にも、逞しくしたなあ、うんうん。」
「ふぎーーーーーっ!!」「むぎゃあーーーーーっ!!」「かーーーーーーっ!!」「ぐぎゃーーーーーっ!!」
感慨にふける日向。・・・とみると、レイは落としたチャーシューをめぐって食堂の飼い猫と今にも戦闘に突入する直前であった。
「やめろーーっ!!チャーシューくらいまた追加注文してやる。だからそこまで落ちるのはやめろおおおっ!!」
半年ほど、このような大騒ぎのどさ回りが続いた。日本中であの女の子は誰だという事が日常の話題となり、各地のコンサート、歌謡ショーなどで密かにとられた、非合法写真が日本中の男達の間に蔓延していった。すでにパンチラレイちゃんの写真5枚組みが3万円の高値がついていた。そんなこんなのなか、ついに大舞台でのデビューの日がレイを訪れた。
「冗談じゃないです、こんな大勢の人たちの前で歌うなんてわたしにはできないのです!」
「そんな〜〜、ここにはね、レイちゃんの歌を聴こうとして3万6千人もの人が2万円もする切符を買って待っているんだよ。」
「2、2万円が3万6千人!冗談じゃないです。わたしの音楽の点数はいつも2だったんです。人前でまともに歌ってお金を頂くなんて真似はできませんー。」
「それが命令でもですか!!」
「あ、学園長先生。」
それは月光学園園長、なよたけのかぐや先生であった。
「わたしにもありました。もう1500年も前の事になるのですね・・・。あのとき帝は私の手をおとりになって・・・・。」(<あ〜想像したくない。)
「すいませーん、押してますんでかんけつにおねがいしまっすー!!」
「こんな事もあろうかと、人格変換剤を用意してきましたこれをレイちゃんに。」
「できませーんできませーん!!」
「人格変換剤?き、危険じゃありませんか?」
「元々今のあの天然状態が、余りにも強力なあの子の超能力をセーブするための仮の人格なのです。」
肯いてコップの水と薬を持って立ち上がる日向。
「さあ、レイちゃん、落ち着く薬だよ。これを飲んで僕と頑張ろう。」
「でもでも、わたしにはとてもできませ〜ん、くるくる〜〜〜。」
そうは言いながらも素直に薬を飲むレイ。ごっくん。
「しかし、これでどうにもならなかったら我が国の財政はその歳入欠陥から全面崩壊は必至ですよ・・・。いったいどうすればいいんだあっ。」
「まあ、そのときはそのとき・・・・でも、大丈夫みたいですよ。」
しゅう、しゅう、しゅう・・・・レイのからだから立ち上る蛍光ピンクの煙と輝き。
がた。レイが立ち上がった。
「・・・・・日向さん。準備はもういいのね。」
「は、はい。」
「いくわよ・・・・。どんちょうあげて。」
真っ赤なルビーのような瞳が怪しく輝く。日向はその光を見た瞬間、自分の自我が崩壊していくのを感じていた。
するするする・・・・。音楽とともに幕が上がった。大歓声と拍手の渦の中にレイは飛び出していった。ピンライトがその姿を追う。
「あなたの!」
左側の観客席に向かって高々と手を挙げる。「ごおおおおおおおっ!」というような歓声が沸きあがる。
「あなたに!」
右側の観客席に手を振る。「どおおおおおおおおっ」まるで地の底から湧きあがってくるような低い振動の声援。
「歌います!・・・・・『あなたとひとつになりたい』。」
正面を見つめて両手を広げる。観客はその瞬間水を打ったように静まりかえった。針が落ちても響くようなそんな森の奥のような静けさがそこにあった。
シンセサイザーの音が静かに流れ出した。
・・・・・水おとがしてくる実らずにおわった恋の透き通った跡に
あなたと歩きたかった
この誰かが呼んでいる流れの上に向かって
・・・・・・そんなに輝いているあなたとの時間
夢を見る
今でも毎日一筋の道が続いているゆらめいている
静かな水底の ひかりのなかにある
道をそこで待っているあなたを
・・・・・・・そこからわたしたち
どこへはぐれてしまったの
幾千もの幾万もの
水面のきらめきがあなたをかくしてしまった
銀色の三日月、わたしを刺してあのひとをわすれられないわたしを
今こうしていても想うわたしが人間であったならと・・・・・
あなたとひとつになりたいと・・・・
滂沱滂沱ぼうだのなみだであった。みんなが歓声を上げながらむせび泣いている。こっちの髭づら、あっちの長髪、向こうの丸刈り、そっちのオヤジ。みんなみんな泣いていた。何と切ない、何と苦しい何と寂しい歌であろうか。この会場の片隅に一組の父子がおり、やはりダクダクと涙を流していた。父親はとんでもない悪人面であった。その赤いサングラスが異様であった。彼が歩くと、人込みがパーーーーっと見事に二つに分かれていく。モーゼの再来であろうか・・・。息子は、細く繊細な感じの男の子であった。こんな会場にも学校の校則通り開襟シャツと黒ズボンで来るという堅物ぶりである。二人は涙を流し、感動した。
二人抱き合っている
このまま、いつまでも、あなたと、いつまでも微笑みあっていたい
わたしのこころ
けして離れない
わたしたちはここで離されても何時までも一緒なの
透き通って見える、私達の未来、昨日よりも今日、今日よりも明日、わたしはわたしの心を抱いて高く飛ぶ
どこへでも 、いつまでも、どこまでも
ずっと待ち続けた日々はおわり、大切な人のところへ、光と一緒に微笑んで飛んで行く・・・
コンサートが終わって会場を後にする時、息子はレイのポスターを。オヤジはレイのTシャツと正面にレイの似顔絵アップリケのついたレイちゃんキャップを購入した。さっそく着替え、キャップをかぶるオヤジ。ますますいけない・・。さっきまでは只の強力犯系の犯罪者であったが、そこに変態系が加わった感じである。だが、本人は御満悦で、さらに恐るべき暴挙に、レイちゃん人形(実物大156cm)も購入した。金に物を言わせたオヤジ買いの典型である。気がついた時には周囲に人がいなかった。
満員の帰りの電車の中、髭面のオヤジは車両にたった一人で座ってぎゅうぎゅう詰めの他の車両を尻目に終始御満悦であった。
コンサートはこのような購買も含め大成功だった。3万6千人が入る会場にさらに可能な限りの椅子を詰め込んで4万人を収容したが、涙でずぶ濡れのファンはCDだけで3万枚を買って帰ったのだった。
月読族大蔵省は大臣以下が全員で万歳三唱をした後、即時にレイの銅像を大蔵省中庭に立てる予算の申請を始めたのであった。
次の日からはマスコミがレイの下へ殺到した。
「大成功でしたね、ファンの皆さんに何かひとこと!」
「あ、あのー。わたしは全然わかんないんですー。なんかカーッとなったきり真っ白になっちゃって何も憶えてないんですう。」
と、言いながらも手はかってにファンから頼まれた色紙を自動書記のように書きまくっている。これもニンフィットの超能力の一つ。自分の周りに信奉者の厚い壁を築いてしまうための手段である。何しろ会う人間会う人間、男という男はすべて取材のアナウンサーに至るまでファンになってしまうのだからすごい。あの広いコンサート会場全体にその超能力が楽々と及んでいるのだが本人にはまったくその自覚がない。恐ろしい事にレイの超能力は今迄のその種のニンフィットの能力とは決定的に違う点があった。レイのファンになる気持ち、つまりそれはこの場合、レイを女神のように崇め奉る気持ちであるが、それは「伝染する」のであった。
「ううーーーん、ううううーん。レイちゃーん、レイ様ーーーー。」
「ああ、やっときてくれたんだね・・・僕のレイ・・・いつ死んでももう悔いはないよ・・・。」
「レイちゃんは僕の物だ・・・ぶつぶつ・・・レイちゃんは僕のお嫁さんだ・・・そう決まってるんだ。だからだから。」
「監禁されてるんだ。だからレイは僕のところに来ないんだ、たすけにいかなくちゃたすけにいかなくちゃたすけにいかなくちゃ。」
市井の病院は次々と担ぎ込まれるアヤナミスト患者で満杯であった。この病気は真っ先にDr.が感染してしまったので手のうち様がなかった。
「そのうめき声を聞いていると、次第にレイという会った事もない女の子が気になって仕方がなくなるんです。そしてそのうち夢の中に青い髪の妖精のように可憐な少女が現れるようになり、物言いたげにわたしの目をじっとその不思議な赤い瞳で見つめるようになる。そうなるともう、恋におちているんですよ。」(患者談)
「人を愛し一つになりたいと思う心はA-10神経から来てるんですが、それがどうしても可能でない場合人間はA-10フカツ化に対する代償行為として別の物を愛するかあるいは別の神経系を動員して現実から逃避する事を選択するのです。それでたいていの恋愛は終焉するのですが、アヤナミストシンドロームの場合は、余りにも執着の心が強くて、その最高潮からぶちきられたような状態になるんですな。それで男達は皆逃避で済まなくて正常の生活のための神経系をみずから破綻させることを選択するわけでして・・・・あああっ、レイちゅわ〜〜〜〜ん!!!ごろごろ。」
「・・・・・・・・・解説者が発病しましたので暫くお待ちください。ABCDテレビ。」
幸いな事に2、3日レイちゃんグッズに埋もれて転げ続けていれば症状は改善する。その代わり筋金入りのファンと化してしまうのだ。
政府はこの事態に対し、レイに対して公演禁止、CD、画像、関連ソフト全てを販売禁止とする措置に出たのであった。それと同時に全国でアヤナミストの大弾圧、一斉取り締まりが行われた。片っ端から逮捕され、予防拘禁されるアヤナミスト達。
大暴動が起こった。
「うおおおおおおおおおっ、おれたちにレイちゃんをかえせえええぇぇぇっ!!」
「政府関係の役所には火をつけろおっ!!」
「本来、アヤナミストは内気で静かな人たちが多いのです。その人たちをここまで追いつめた罪はあげて政府にあります。」
「アヤナミストに自由を、レイちゃんを大統領に!!」
「レイちゃんを大統領に!!革命だ!政府を倒せ、軍基地から武器を手に入れろ!!」
「北海道地方自治政府倒れました。現在、サッポロ市庁舎の上にはアヤナミストの旗、青地に月と綾波の旗が翻っております。」
「航空自衛隊、入田原基地音信不通、クーデター側に寝返ったものと見られます!第3海上管区入電無し。第3管区海上自衛隊も寝返りました!」
「三沢のファントム及びイーグルの編隊各5、南下してきます。通信途絶のままです!三沢コントロールはFly
me to the moon を流しつづけています。」
「入間の戦闘機を全部上げろ、出し惜しみはするなっ。ここを失ったら跡がないぞ。厚木の米軍はどうなっている。」
「あそこは・・・・。既に昨夜よりアヤナミストに・・・基地司令自ら政府への攻撃を各所に呼びかけております。福生も時間の問題かと。」
「第7艦隊内部で反乱が起きているようです!ミッドウェー、エンタープライズから救援信号が出たのを確認しています。」
「市ヶ谷で、髭面の男がバルコニーで演説をしているそうです!」
新宿では激しい市街戦がアヤナミストと警察機動隊との間で繰り広げられていた。空が暗くなるほどの投石。激しく燃え上がる火炎瓶。放水と、激しい催涙弾の攻撃の中を一歩も引かずに戦いつづけるアヤナミスト達。口々に叫ぶ!
「レイちゅわ〜〜〜ん!!!」
「綾波ー、きみのためなら死ねるぅぅぅぅぅ〜〜〜〜!!」
「今こそ鉄槌を下せ〜〜〜!!!」
「ひるむなーっ、進め進め〜〜〜っ!!」
午後の閣議。
「もっと機動隊に攻撃を強化させろ、練馬の自衛隊教導団に出動を命じろ、立川のヘリも全部出せ!!」
「ばかな!アヤナミストも一般市民だぞ!軽々しく武器を向けられまい!」
「この腰抜けがっ。大方おまえはアヤナミストだろう。この体制に弓を引くやつばらなど日本国民ではないわっ!!」
「しかしな・・・ワシのとこは住民の55%が既にアヤナミストだからな。」
「このやろう、こんな時くらい選挙の票勘定は止めろっ。」
「いや、選挙民の声を代弁するのが我々の仕事だからな。」
「冗談じゃないぞ、あんなのは叩き潰してしまえばいいんだ。」
「おまえのところは宗教団体がバックだからな。宗教にとってアヤナミストは究極の敵だ。収入はがた減りだろう。」
「きさまやるかっ。」
「ばか野郎表に出ろ!」
「やろうってのか、この宗教かぶれやろう!しねしねしねしねしんじまえ!!」
たちまち殴り合い掴み合いで結論が出ない。そうしているうちにもアヤナミストは着々と勢力を広げている。大臣同士が組んずほぐれず大喧嘩をしているところに、遅刻してきた官房長官が真っ青になってドアを蹴破って飛び込んできた。
「本日、九州広域地方自治政府が、日本国政府よりの離脱を宣言。
神聖アヤナミスト公国の成立を宣言しました!!」
「なにいいいいいいっ!!」
月読族本部。
「ちょっとやり過ぎではないか?日本に無用の混乱を招くのは決して我らの本意ではないぞ・・・。」
「し、しかしそうは言われましても事態は既に我々のコントロールを離れておりまして、我々も傍観しているしかない状況でして。」
「ええええええい!うるさいわ、この際だ、レイをテレビに出演させて、当面の事態を押さえるのだ。また、レイの血液を採取して、急ぎ、レイシンドローム対策のワクチンと抗体を作成しろ!!それを水源地なりにぶちこんで、事態を平穏化させるのだ。」
「しかし、そんなことをすれば、かぐや姫系のニンフィットは2度と使えなくなりますよ!!」
「やむをえんのではないか?
このままでは日本経済は破滅し、われわれは歳入を絶たれるぞ。」
その頃、綾波レイは騒乱を避けて防弾車両のリムジンで高速を移動中であった。
どかあっ!!
突然、黒塗りのセダンが横っ腹に体当たりしてきた。
「うおおっ!!なんだっ!」
そちらをスタッフが振向いた瞬間。
ダダダダダダダダダッ!!
機関銃の掃射を受けて思いきりハンドルを切った。次に後ろからの衝撃。
ドカン!!
「日向さんっ。前方の2台も下がってきます!!」
「くそっ、囲まれたか!。レイちゃん、伏せるんだ。」
「ふえええええ。怖いですう。一体何が起こってるんですかああ。」
まずいぞ。このまま押し込まれて戦いになった時、へ○レイのこのままの性格では生き延びられんぞ。よし!一瞬の間の、日向の決断。性格変換剤を!!
「レイ、運転が荒っぽくなるからね。これを飲むんだ。」
日向が薬と、コップの水をわたす。その間にも車はきしみ、体当たりの衝撃と機関銃の音が響く。コップが揺れ、水が飛び散る。
「ふ、ふええええ。ここまでなんですか?もうここで玉砕ですか?わたしは自決するのはいやですうう。」
「そんな事誰が言った、只の乗り物酔い止めだよ。」
「じゃあ、青酸カリじゃないですね。皇国の兵は生きて虜囚の辱めを・・・。」
「馬鹿言ってるんじゃない!さっさとのむ!!」
ごくん。どうやらこの間出演した、「決戦!ガダルカナル島の一輪の白百合」の影響をまだ受けているらしい。(どんな映画だ!)
どかん!ダダダダダダダダダダダッ!!
「高速から外れろ!山道に逃げ込むんだ。突き抜ければ横浜の住宅街に出る!!そうむちゃはできんだろう!!」
きききききききききききききき・・・・・
車輪をきしませながら、猛スピードで車線を突っ切り、反対車線側の出口から市街に向かう山道をふっとばす。しかし、不運にもその時、襲撃側の撃った焼夷鉄甲のライフル弾がついにタイヤを撃ちぬいた。
ドバアアッツ
左前方の車輪が激しく火を噴き、バーストした。
「くそうっ!!みんな外へ出ろ!!戦うぞ!レイは坂下の国道まで走って逃げろ!!」
ばん!ばん!
後ろから追ってきた黒塗りが、わらわらと戦闘員を吐き出してくる。その数約15人。こちらは僅か4人だ。
「レイ!いけっ!!」
「はいっ!!」
既に本来の性格に戻っているシリアスレイは、赤い瞳を輝かせると、身を翻して崖を走り下る。その時、
キイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイン!!
という金属音が響き渡った。と思った瞬間。
「アスカフラーーーッシュッ!!」
バッ。あたりが何も見えない程の輝きに包まれた。山を背にして戦っている日向たちは良かったが、襲撃側はもろにその輝きを目に受けて、転がり込んで苦しんでいる者までいる。
「わあああああっ!!」
男達は目を押さえてうずくまる。そこに護衛達が飛び掛かった、混戦になるが人数が半分もいない護衛側は不利だ。レイは転がるように下の国道めがけて駆け下りようとしている。それを追う男達。明らかに狙いはレイだ。地面に降り立ったアスカは、マントを翻して男達の前に立ちふさがった。
「はーっはっはっは!私こそは正義の使者、人呼んで、ミラクルスーパーアスカ!!」
「おまえ、そんな格好で言ってて恥ずかしくないか?誰が呼んだっていうんだよ?」
「ええいっ、人が気にしていることをっ!」
長い金髪と真っ黒なマントがバサッと振り払われた。顔には黒い半マスク。手には長い鞭。そして細身のすらっとした身体は、今にも胸が弾けそうなダイナマイトバストとともに、真紅のぴったりとしたレオタードに包まれている。妖艶なまでの形のいい唇に、男ならだれしもがくらっとなりそうな、悩殺的な腰のラインから流れるような脚線美。いっせいに護衛も含め男達は腰を引く。
レイはそのたいへん恥ずかしい格好を見て、ぽかんと口を開けて立ち尽くしてしまった。
「護衛の人たちはこっち見ちゃ駄目よっ!!」
アスカはバサッとマントを脱ぎ捨てた。
「アスカミラクルボイス!ミラクルポーーズッ!」
男達の前でその必殺技が炸裂した。
「あ・・・ああ〜〜〜ん、もっとぉぉ・・・ん。そこ・・・。」
アスカの柔らかい肢体が、扇情的に、うねる。悩殺の決めポーズ!レオタードのく、食い込みがぁぁ〜〜〜〜っ!!
ばん!ばんばんばん!!ぼんっ!
何かがはじけるような音が立て続けに山に響き、男達の悲鳴がこだました。
「うぎゃあああああああああああああ・・・・・・・・・・・。」
「あ、ありがとうございました。何とお礼を言ったらいいか。」
レイは歩み寄ってお礼を言った。
「あなた、もしかして、アイドルの綾波レイ?」
「そう、なにか・・・。」
「ぁ、あたしのさ、彼が(きゃっ)あんたのファンなのよね。何か色紙とか、サインとかもらえないかなあ。」
「それは簡単な事だけど・・・書くものがない。日向さん、お願い。」
「はいっ。」
呼ばれた男が背広を脱ぐ、ワイシャツの背中に、綾波レイとサインが書き込まれる。
「名前は?なんて書けばいいのかしら。」
「あ、えーと、シンちゃんへって・・・。」
「彼氏、シンちゃんって言うのね・・・。いいな、私も彼氏が欲しい。アイドルをやめたらあなたちの通う学校に通ってもいいかな。」
「うん、もちろん。だいかんげいするわよっ。」
(「この真っ赤な恥ずかしい格好をして省みない女の子が宿敵クリプトン星人・・・。でも、いい人みたい。裏表もなくて・・・単純で。」)
言うまでもないがこの場合の単純は褒め言葉である。
(「第一変だと思っていたけど・・・・この格好、結構素敵・・・・。」)
「あなた、ミラクルスーパーアスカって言う名前なの?」
「え?えへへ。あれはね、芸名みたいな物よ。ほんとうは、惣流アスカって言うの。高校3年生、17歳よ。」
「わたしと同い年なのね。」
レイは暫く俯いていたが、決心したようにやがて顔を上げた。
「ね。友達に・・・・なってくれる。」
アスカは輝くような笑顔をレイに向けた。
「もちろん!!こうやって知り合ったら、もう友達になったようなものよっ!!今わたしの携帯番号はねxxxxのxxxxxxだよ。」
「あ、わたしはxx、xxxxのxxxxxxだから。・・・・電話、していい?」
「もちろん。友達じゃない!」
「ありがとう。」
レイはにっこりと、生まれて初めて、自分の意志で笑った。月がそっと雲から顔を出した時に、次第に明るくなっていく。そんな笑顔だった。
「じゃっ、またね!」
アスカは、レイの手を自分からとって、ぶんぶんと振りながら握手をした。そして、爆発したような輝きを残すと、レイのサイン入りワイシャツを抱えて垂直に空高く飛んでいって消えた。
その、アスカの消えていった空を。レイはいつまでもいつまでも見つめていた。
今迄、かたくなに誰からも好かれて、自分を攻撃しないで、と思っていた心がすっかり無くなっていた。誰からもすかれたりしなくていいんだ。たった、一人の人に好かれさえすればいいんだ。
他の事は、余計な考えなのよね。人の関わり合いってそんなもんじゃないんだよね。
「日向さん。」
「なんだいレイちゃん。」
「わたし・・・・アイドルやめて、ここで普通の女の子として暮らしたいです。いいですか?」
レイシンドローム騒ぎは突然の終局を迎えた。レイは引退し、その行方はようとしてしれなかった。今後は巨大アイドル一人ではなく、小粒のどんぐりタレントをいっぱいつくって、ちまちま稼いでいこうという事で、月読族も方針転換したようだ。不思議な事に、破壊の限りを尽くしていた正義の味方クリプトン星人のミラクルアスカも、ふっつり消えてしまった。もちろん、内戦も内乱も、冗談冗談アハハハハ、という感じで消え去ってしまった。
日本とその周辺はまた、平和な時代に戻ったのだった。
夏休み明け。アスカとシンジ達のクラスに転校生がやってきた。
「こんにちは!綾波レイです!ヤッホーっ、アスカちゃんわたし来ちゃったーっ。」
「あーーーーっ、あんたは、アイドルの綾波レイッ!!
とっさにシンジの手を握り締めるアスカ。
「駄目だからね、シンジはもうわたしのなんだからね、渡さないからね。」
「あ、あのー、アスカ。知り合いなの?レイと。そう言えば前、サイン貰ってきてくれた事あったね。」
「わ、わすれなさいっ。いまはもうあの時と状況が違うのよ。わたしもう取り返しつかないんだからっ。」
アスカはてっきり、レイは自分のファンのシンジを見てニコニコしてると思ったのだった。
たたたたたた。レイが駆け寄ってくる。
ギュッ。え?飛びついてきたレイが、明るい声で叫んだ。
「大好きーーーー、アスカちゃぁーーーーーん!!!」
「ええええええええっ!!??」
あとがき:
えー。またかいてしまいました。今度はレイちゃんものです。アヤナミストの皆様ごめんなさい。
初めてレイちゃんのお話しを書いたのでどう書けばいいかわからなかったの。
こんなのレイちゃんじゃないやい!というかた。どうぞ悪口雑言はわたしの方へお寄せください。
柴さんには罪はねえですだ。(笑)
こめどころでした。
ワンダフル!!最高ですぅ。こめどころさん(^<^)
めちゃくちゃ迫力万点の楽しいお話でした。
所々に通なネタもちりばめてあって、多分読めば読むほど味が出てくるんでしょうね。
とにかく見事な傑作だったと思います。みなさんは如何でしたか(^-^)
これからの、こめどころさんの作品には、もう目が離せない気持ちです。
それでは、ほんとうにありがとうございました。(^o^)/
途中のレイちゃんの歌・・・・素晴らしかったです。感動的でした。(;__;)
めぐさんに歌って欲しいなぁ・・・・アヤナミボイスで♪
2008/05/13 アスカの旗の下に 2nd Flagへ再録